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【2016年2月25日(木曜日)「ぎょしゃ座のふしぎ」】

宙の学校校長、プラネタリウム・プランナーのかわいじゅんこです!

3月1日の早朝には、火星と月の接近が見られます。
夜更かしの人は、1時くらいから東南の空に、そして、早起きの人は朝5時には、南の空に昇っているはず。どのタイミングに見るかは、あなた次第。

冬の星座の中でも明るい星、カペラを持っているぎょしゃ座。冬の天の川の中にあるとおいうお話はしましたが、このぎょしゃ座の5角形の中を双眼鏡で覗いてみると、たくさんの星が見られます。
そのぎょしゃの姿は、おじさんが小さいヤギを抱っこしている姿です。その姿のどこがぎょしゃなのでしょうか。
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ギリシャ神話では、鍛冶の神様、ヘパイトスの息子のエリウトニウスであるといわれています。彼は、アテナイの王で、父親と同じく足が不自由でした。そんな彼が戦争に行くために作ったのが馬車でこれを使って多くの戦果を得たというお話があります。つまり、初めて馬車を発明して乗ったのです。
なので、ぎょしゃ。
これを、ぎょしゃと馬車(車)に見るにはどうすればいいのか?この五角形のカペラ以外の4つを結んでそれが車。カペラはぎょしゃです。更に細かく言うとカペラの近くに小さな三角形がありますがそこを手綱と見立てているようです。
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では、ヤギを抱いたおじさんは???
それは、昔々にさかのぼります。
この星座の歴史は非常に古く、ギリシャ神話ができるずっと前、古代メソポタミアの遺跡にも、その姿が描かれているのです。そして、トレミーの48星座にもある由緒ある?星座です。トレミーとは2世紀の天文学者プトレマイオスの英語読み。
更に元になるものがあったおいう話ですが、現在使われている88星座の元になった星座たちです。
人類の長い歴史の中で、変わりつつ変わらないという不思議な変化をしてきて現在に至っています。
元々、星座は放牧していた羊飼いたちが夜、満天の星空を見上げて夜空に空想の絵を描いたことが始まりと言われています。ヤギ、あるいは羊を抱いたおじさんは、自分たちの姿をそこにみつけていたのでしょうね。
こうやって、時代時代で変わるところと、変わらないところがあって、現在の私たちには「なんで???」となってしまうものもあるのですが、歴史を調べてみると、なるほどとなっとくできたりするのです。


■今週のかるた「れ」・・・歴史とともに変化する星座たち。

by sb-twilighttime | 2016-02-26 10:43 | じゅんこ先生の星空リビング  

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