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【2016年2月18日(木曜日)「木星と衛星たち」】

こんばんは!
宙の学校校長、プラネタリウム・プランナーのかわいじゅんこです!

明日は「雨水」、雪ではなく雨になるということで、空もあたたかくなってくる時期です。

今夜、ふたご座の足元にいるお月様は、20日(土)にはかに座に、そして、23日の満月にはしし座の足元木星に近づきます。
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木星は、英語名で「ジュピター」というのはご存知の方も多いと思います。ジュピターはローマ神話のユピテルの英語読みです。ではユピテルは???
ローマはギリシャの影響を受け、ローマの神々をギリシャ神話の神々にあてたそうです。たとえば、ビーナスはアフロディテ、その息子キューピッドはエロス、ネプチューンはポセイドンなどです。そして、ユピテル、ジュピターは、ゼウスです。そう、あの、ゼウスです。
木星の4つの大きな衛星、ガリレオ衛星というのがありますよね?これらの衛星には名前があります。
木星に近い方からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト。
この名前を聞いて、ピンと来る人は、かなりギリシャ神話通ですよ。
朱穂さん、聞いたことある名前ありますか?
エウロパはどうでしょうか?なんとなく耳に残っていませんか?
おうし座の神話を思い出してください。美しいエウロパに惹かれて、美しい白い牡牛に変身したゼウスはその姿で、エウロパを油断させて誘拐することに成功。クレタ島から見える土地の名前に彼女の名前を付けるという約束をした、そうあの彼女ですよ!ヨーロッパの語源となったエウロパです。
そして、ガニメデは?わし座の神話に出てきます。天上界でお酌をするものを探していたゼウスは、美しい青年ガニメデを見初めます。羊飼いをしていたガニメデを、大きな鷲に変身したゼウスが連れ去ったのでした。カリストは、おおぐま座の神話。月の女神アルテミスに使えていたニンフのカリストはゼウスの子を妊娠し生んだことをアルテミスに知られ、熊の姿に変えられてしまいます。
イオは、ゼウスの妻ヘラに使える身でありながら、ゼウスとの浮気現場をヘラに抑えられそうになります。すると、ゼウスが彼女を牛に変えて浮気なんかしてません!と奥さんに言い放ちます。すでにお見通しのヘラはその牛を引き取って、100の目を持つ巨人に見張らせます。
ということで、木星のガリレオ衛星はみんな、ゼウスに関わった人物の名前なのです。
木星が見やすくなるここからの時期に、天体望遠鏡を持っていたら、ぜひ、衛星たちも見てみてください。
日々、刻々と位置を変える星たちもなかなか面白いものです。

■今週のかるた「る」・・・ルール無用のゼウスの周りには、こんな人もあんな人も。

by sb-twilighttime | 2016-02-18 22:11 | じゅんこ先生の星空リビング  

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