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【2015年11月26日(木曜日)「ペルセウスの持っているもの」】

宙の学校校長 プラネタリウム・プランナーのかわいじゅんこです。

先週、ペルセウスのお話をしましたが、星座になったペルセウスも手には魔女メデューサの首を持っています。その恐ろしい形相の右目に光るのが、変光星のアルゴル。悪魔の頭という意味のアラビア語が語源です。

変光星というのは、明るさが変わる星のことです。その周期は2.86日。
では、どうして星の明るさがかわるのか?

これは、二つの星がクルクルと回っている連星というものですが、その回って重なる面つまり軌道が地球から見るとほぼ一致しているのです。

アルゴルは重く明るめに輝いている「主星」の周りを、軽く暗めに輝いている「伴星」が回っています。

伴星が、地球から見て、主星の手前を伴星が横切るとき、伴星が主星の光をさえぎってしまうため暗くなるのです。これを「主極小」と呼んでいます。

一方、主星の後ろ側に伴星が回り込み、伴星の光を主星がさえぎった際にもチョット暗くなります。これを「副極小」と呼んでいます。

この主星と伴星が回る周期が一定しているため、アルゴルは規則正しく68時間49分で減光を繰り返すのです。

主極小はおよそ3時間かけて2.1等級から3.4等級までダイナミックに暗くなるため、初心者でも比較的簡単に明るさの変化を確かめることができます。
その、時期を教えてくれるHPがコチラ→倉敷科学センター

最近、宇宙の話題がニュースでもよく取り上げられています。
たとえば、HSAロケットが海外の衛星を乗せて打ち上げが成功したとか、金星の探査機「あかつき」が再び金星の周回軌道に突入に挑戦!!という話題です。
今、金星は「明けの明星」で、早朝にとても明るく輝いています。特に11月30日(月)は細い月も一緒に見られますのでとても美しい空になると思います。
早起きをして、あかつきがんばれ!って応援しましょー。
【2015年11月26日(木曜日)「ペルセウスの持っているもの」】_c0247314_9432821.jpg


それから、今すでに出てしまいましたが、アルデバランが月に隠される食がありまして18:00にひょっこり顔を出しました。
まだ、今ならすごく近くに見えているはずですので、月を探してみてください。もしもお家に双眼鏡や望遠鏡があったら、ぜひ使ってみてください。

あさって、土曜日の「月と暦と日本酒の会」では、岡山県美星町のお酒を買ってきましたので、それもみなさんと楽しみますよ。もう1本は「冬まで待てない冬の月」。ぜひ飲みたいという方は、急いで、たからの庭のHPからお申込みください!

■今週のかるた「へ」・・・蛇の髪の毛を持つ魔女メデューサ

by sb-twilighttime | 2015-11-27 09:44 | じゅんこ先生の星空リビング  

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